人間失格

作者
太宰治
発表
1948年
日本
媒体
小説

他人との関わり方が分からず、道化を演じることでしか人前に立てない男の生涯を、本人の手記という形式で追う長編。自己疎外を描く小説の代表として、発表から長い年月を経ても読み継がれている。

1948年に発表された。三冊の手記と、それを挟む前後の枠という構造を持ち、語り手の自己申告をどこまで信用するかという読みの緊張を生む。恥と演技を軸に据えた一人称の告白体は、私小説の伝統を引き継ぎながら、それを個人の事情を超えた疎外の物語へ広げた点に特徴がある。太宰治の最晩年の作品であり、告白という形式が持つ力と危うさの両方を示す例として、現在も新しい読者を得続けている。

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