ピーナッツ
Peanuts
- 作者
- チャールズ・M・シュルツ
- 発表
- 1950–2000年
- 国
- アメリカ
- 媒体
- 漫画
チャーリー・ブラウンと犬のスヌーピーを中心に、大人がほとんど登場しない子どもたちの世界を描いた新聞連載漫画。1950年から作者が亡くなる2000年まで、約五十年にわたってほぼ一人の手で描き続けられた。
数コマという狭い枠の中で人物を判別させるため、頭部の輪郭と髪型、服の柄という少数の要素だけで識別を成立させる設計になっている。チャーリー・ブラウンのジグザグ模様、ライナスの毛布、ルーシーの巻き毛のように、各人物には一つの図形記号が割り当てられ、遠目や縮小印刷でも取り違えが起きにくい。犬であるスヌーピーが二本足で立ち、想像の中で別人格を演じるという扱いは、動物のキャラクターに人格と虚構を二重に持たせる方法として繰り返し参照される。
この作品が使っている物語の型
- 対等でない友情地位や才能、経済力などに明らかな差がありながら続く友情。恋愛感情を伴わないまま、力の不均衡がもたらす緊張と絆を扱う。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 集団の中の孤独大勢に囲まれていながら誰にも本心を明かせない孤独を描くテーマ。物理的な独りではなく、心理的な隔たりに焦点を当てる。
- 影絵で見分ける顔が見えなくても輪郭だけで誰かが分かる、という約束を物語に持ち込むモチーフ。形が名前の代わりを務めるぶん、形が狂った瞬間に人物の同一性が揺らぐ。