ジョジョの奇妙な冒険
- 作者
- 荒木飛呂彦
- 発表
- 1987年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
ジョースター家の血統と宿敵ディオの因縁を、世代と舞台を替えながら描き継ぐ大河シリーズ。部ごとに主人公を交代させる構成と、精神力を像として可視化する「スタンド」の発明で、バトル漫画の表現を拡張した。
1987年に連載が始まり、部を改めながら現在も続いている。主人公を一部ごとに世代交代させ、血統という縦糸だけを残して舞台も時代も一新する構成は、長期連載の危険であるマンネリ化を構造的に回避する発明だった。第三部で導入された「スタンド」は、力比べを知恵比べに変換する装置として機能し、以後のバトル表現の語彙を塗り替えた。因縁が百年単位で受け継がれる大河構成の漫画として、参照されることが最も多い作品の一つ。
この作品が使っている物語の型
- 世代の継承技術・仕事・価値観・因縁が親から子へ、師から弟子へと渡っていく過程を描くテーマ。継承がそのまま受け継がれるか、形を変えて受け継がれるかが主題の分かれ目になる。
- ライバル同じ分野・同じ舞台で競い合う対等な関係性。敵ではなく、認め合っているからこそ負けたくないという感情が、独特の緊張と敬意を生む。
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。