生きる
- 作者
- 黒澤明
- 発表
- 1952年
- 国
- 日本
- 媒体
- 映画
市役所で判を押すだけの日々を送ってきた渡辺勘治が、胃癌で余命わずかと知り、住民の陳情だった小さな公園の建設に最後の力を注ぐ映画。官僚制と生の意味を問う、黒澤明の現代劇の最高峰。
1952年に公開された。死の宣告から歓楽への逃避、若い部下の生命力への憧れを経て、仕事の中に意味を見出すという回心の道筋を描いた前半と、通夜の席の回想で公園建設の経緯が断片的に語られる後半という、大胆な二部構成を持つ。雪の降る夜、完成した公園のブランコで歌う場面は映画史に残るイメージとなった。組織の中の個人の生の意味という主題は国境を越えて共感を呼び、後年の海外リメイクも生んでいる。
この作品が使っている物語の型
- 余命もの余命を宣告された人物が、残された時間をどう使うかを描くプロット型。死そのものより、限られた時間だからこそ選び直せる生き方に焦点を当てる。
- 続けることの意味成果が見えなくても何かを続けてきた人物が、その継続に意味はあったのかを問い直すテーマ。結果ではなく持続そのものの価値を扱う。