フルーツバスケット
- 作者
- 高屋奈月
- 発表
- 1998–2006年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
母を亡くした本田透が、十二支の動物に変身する呪いを抱えた草摩家の人々と暮らし、その心の傷に寄り添っていく物語。呪いを家族の抑圧の比喩として描き、少女漫画の枠を超えて世界的に読まれた。
1998年から2006年にかけて連載された。異性に抱きつかれると動物になるという設定は導入こそ喜劇的だが、物語が進むにつれ、呪いが親からの支配や自己否定といった心の傷の形象であることが明かされていく。他人だった透の無条件の受容が一族の呪いを解いていく構成は、血縁の家族に傷つけられた者が選び直す家族という主題の代表例となり、海外での人気も非常に高い。二度のアニメ化を経て読者を広げ続けている。
この作品が使っている物語の型
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 家族の再定義血縁や戸籍だけでは説明できない結びつきを、家族と呼んでよいのかを問い直すテーマ。既存の家族観からこぼれ落ちる関係に名前を与える試みを描く。
- 居場所を作る元々存在した場所に馴染むのではなく、自分の手で新しい居場所を築き上げていく過程を描くテーマ。孤立していた人物同士が場そのものを作り出す点に焦点がある。