チェンソーマン
- 作者
- 藤本タツキ
- 発表
- 2018年
- 国
- 日本
- 媒体
- 漫画
借金に追われる少年デンジが、チェンソーの悪魔ポチタと契約して悪魔ハンターとなり、公安の部隊で異形の敵と戦う物語。欲望に忠実な主人公と予測不能な展開で、2010年代末以降の漫画の空気を変えた。
2018年に第一部の連載が始まり、2022年からは第二部が続いている。世界を救うでも強くなるでもなく、普通の暮らしがしたいという最底辺の願いを動機に置いた主人公像が新しく、その願いを利用し裏切る大人たちの構図が物語に残酷な緊張を与える。映画的な引用とコマ運び、感情を説明しない演出は同世代の作家に強い影響を与えており、恐怖の対象ほど強くなるという悪魔の設定も、社会の空気を映す装置として機能している。
この作品が使っている物語の型
- 人間と人ならざるもの妖・精霊・付喪神など、人ではない存在と人間との間に結ばれる関係性。種としての違いを都合よく消さず、異質さを保ったまま心を通わせられるかが書きどころになる。
- 裏切り信頼していた相手に裏切られる、あるいは自分が裏切る側に回るテーマ。裏切りの動機に必然性を持たせられるかどうかが、物語の説得力を左右する。