関係性

敵の家族

対立する相手その人ではなく、その家族との間に生じる関係。敵意を向けるべき相手とは別の存在に対して抱く、複雑な感情を扱う。

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組み方向

対立関係にある相手その人ではなく、その配偶者や子ども、親といった家族との間に生じる関係である。敵意を向けるべき対象は明確に定まっているはずなのに、その家族は必ずしも同じ立場を共有しているとは限らず、時には当人以上に事情の犠牲になっている場合すらある。敵の家族に対してまで敵意を向けるべきかという迷いが、この関係性特有の倫理的な葛藤を生む。対立の当事者同士では決して口にできない本音が、家族という立場を介すことで初めてこぼれ落ちることもある。

型のバリエーション

  • 敵対する相手の子どもに対して、憎しみとは別の感情を抱いてしまう型。
  • 敵の家族が、当人の知らないところで対立の解消に動いている型。
  • 敵の家族との交流が発覚し、周囲から裏切りと見なされる型。
  • 敵対関係が終わった後も、その家族との関係だけは続いていく型。
  • 敵の家族自身が、当人以上にその対立の犠牲になっている型。

筋書きの例

  • 長年対立してきた相手の娘と、当人の知らぬ間に友情を育んでいたことが発覚し、周囲との軋轢を生む。
  • 敵対する相手の親が、実は当人たちの和解を密かに望んでいたことを知り、複雑な思いに駆られる人物を描く。
  • 対立関係が終わった後もなお、敵だった相手の家族とだけは縁が切れずに続いている関係を描く。

組み合わせやすい題材

関係性の「敵同士」、テーマの「正義の代償」と重ねると、対立の構図に複雑な人間関係の陰影を加えられる。プロット型の「借金の肩代わり」と重ねると、敵の家族との関わりに現実的な利害を絡められる。敵意を抱くべき相手の面影をその家族の中に見出してしまう瞬間が、複雑な感情を呼び起こす。葬儀や慶事といった避けられない場面で、敵の家族と顔を合わせざるを得ない緊張も描ける。対立の外側にいるはずの家族が、時にどちらの側からも孤立してしまう構図も描ける。対立が終わった後も、その家族とだけは年賀状のやり取りが続くという細い縁も描ける。

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関連項目

同じ関係性の項目

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