君の名は。
- 作者
- 新海誠
- 発表
- 2016年
- 国
- 日本
- 媒体
- 映画
田舎町の少女と東京の少年が眠るたびに入れ替わる現象に見舞われ、やがて二人が会おうとするとき、隔たりの正体が明らかになっていく長編アニメーション映画。国内外で記録的な興行成績を収め、新海誠を広く一般に知らしめた。
入れ替わりという喜劇的な型を導入部に置き、中盤で物語の前提そのものを反転させる構成の跳躍がこの作品の要となっている。会ったことのない相手の名前を呼ぼうとし続けることが物語の推進力であり、記憶から名が失われていく切迫が時間との競争を生む。デジタル作画による風景表現の水準と、主題歌を物語構造に組み込む音楽演出も含め、二〇一〇年代のアニメーション映画の商業的・様式的な転換点として語られる。
この作品が使っている物語の型
- 入れ替わり二人の人物の身体・立場・人生が入れ替わるプロット型。入れ替わった当人たちの内面の変化を、周囲との摩擦を通して見せられるかが要になる。
- 時間との闘い残された時間が限られている状況で、成すべきことを成そうとする人物を描くテーマ。時限の理由が具体的であるほど、一分一秒の重みが読者に伝わる。
- 名前を呼ぶこと役割や立場としてではなく、固有の名前で呼ばれることが持つ重さを扱うテーマ。「患者」「部下」ではなく名前を呼ばれる瞬間に生まれる承認の感覚を描く。