火の鳥

作者
手塚治虫
発表
1954年
日本
媒体
漫画

その生き血を飲めば不死になるという伝説の鳥・火の鳥をめぐり、古代から未来までの各時代を舞台に、生と死、輪廻を描き続けた連作。手塚治虫がライフワークとして生涯にわたり描き継ぎ、未完のまま残されたマンガ史上屈指の大作。

各編が独立した時代と主人公を持ちながら、火の鳥という存在と生命観のテーマで全体が貫かれる構成は、連作長編という形式の可能性を大きく広げた。不死を求める人間の業と、死があるからこそ生が意味を持つという視点が、古代編と未来編を往復する時間構造の中で繰り返し変奏される。娯楽マンガが哲学的主題を担えることを示した点で、後続の作家たちにとって重要な参照点であり続けている。

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