モチーフ・題材

一本を二人で分け合う、あるいは貸し借りされるという行為が距離の近さを直接的に示すモチーフ。差し出すか差し出されるかという小さな選択に、その時点での関係性が表れる。

#傘#モチーフ

一本の傘を二人で分け合う、あるいは持たない相手に貸し与えるという行為が、それだけで身体的な距離の近さを直接的に示すモチーフである。相合傘は肩が触れる距離を必然的に作り、傘を差し出す・差し出されるという小さな選択には、その時点での二人の関係性がそのまま表れる。台詞で説明せずとも、傘の描写一つで親密さの度合いを伝えられる便利さがある。

傘というモチーフのもう一つの側面は、貸したまま返されない、あるいは忘れられたまま残るという「未回収」の性質である。返しそびれた傘、忘れ物として残った傘は、次の再会のための自然な口実になる。天候というコントロールできない要素に人物の行動を委ねられる点も、この モチーフの使い勝手のよさに繋がっている。

型のバリエーション

筋書きの例

組み合わせやすい題材

モチーフの「雨」、プロット型の「雨宿りの出会い」と切り離せない組み合わせであり、雨という天候と傘という道具がセットで機能する。舞台の「電車・駅」を重ねれば、忘れ物としての傘を自然に登場させられる。

関連項目

同じモチーフ・題材の項目

← 辞典トップへ戻る